久しぶりにオールドニッコールで遊んでみる
この時初めてシフトレンズなるものを触ってみたのですが面白そうではあるんですがなかなか難しそう。要は蛇腹つきの大判カメラなどでは特別な用意もなく行えるシフト、チルト、ライズなど撮像面にまっすぐ光を入れないでその歪みを利用してパンフォーカスな画像やその逆のミニチュア調の写真、パースをコントロールした画像を得る技法を35mm判でも得るための機構のついたレンズのことを総称したものですがチルトについてはメーカー純正品としてはキヤノンのTS-Eレンズが唯一のもの。ちょっとお高い。最近はソニーEマウントやマイクロフォーサーズ用の35mm判向けアダプターがフランジバックの余裕からシフトやチルトの機構を組み込むことが出来るようになったため手軽に試せる環境が整っています。
しかし一眼レフで、となるとレンズそのものがその機構を持っている必要があります。アダプターで、と言うのも追々自分も試してみたいと思いますがまずはその前に既成のシフトレンズで遊んでみようと思います。
前回EOS5D2にPCニッコールと言う組み合わせで試してみましたが今回はPENTAXのK-5で。
この場合ぱっと思い浮かぶのはKマウントの28mmシフトなんですが、ありゃ少々お高い・・・。
こう言うのは巡り合わせですがたまたま覗いたときにいつも行くお店に並んでいたのが67用の古いシフトレンズ。いやー、67用はでかいねえw
で、そのつもりはなかったんですが結局お持ち帰りに・・・。アダプターは二段重ねになりますがなぜかあるんですよねえ。
こんな感じになります。
smc PENTAX-6×7 SHIFT 75mm F4.5。最終の「67」表記になる前の「6×7」時期のもので具体的には79年から10年間販売されていたもの。シフト用リングのデザイン変更がぱっと見の違いのようですが現行のものと描写の違いはあるのかな?そう、一応後継機は現行品のようです。
外観のヘタリ具合とも相まってそこそこ求めやすい値段だったんですわ。それにしてもまあこのでかさ重さですから出動機会もそうなさそうなんですがなんで買っちゃうかなあ・・・。
重いと言っても手持ちも十分可能ですが、今回はマンフロットのスーパークランプを使ってみました。
なんらかの操作をする時にはレンズとアダプタの間に多少ガタがあります。アダプター同士の結合はガタつきもないんですけどねえ。まあ許容範囲。
開放4.5と言うのは少々暗いですね。TS-Eや一部の最新PCニッコールを除いてこの手のレンズはプリセットが基本。これもKマウントの28mmもプリセットです。
撮影はゼロ位置、アオリ、ライズ方向、シフトと一通りやってみましたが開放でも効果が最大に近づくにつれピント合わせが不可能に近くなっていきますw。
画質もかなりわちゃわちゃしたことになってきますから実用上は適当なところで留めておいた方がよさそうです。PCニッコールでも同じような感じでしたが。
ごらんのような天気でしたからピントあわせは苦労しました。
LVでの拡大表示をすると光軸が歪んでいるからなのか真っ黒な画面でピント合わせなんか出来やしませんw
しかたなくファインダーでピント合わせをすることになりましたが結果として追い込みきれなかったのか645に比べると67は解像度(?)の点でデジ向きでないレンズが結構ある、と言われているのを思い出しました。さて、実際のところはどうなんでしょう。これで結論としてはいかんでしょう。ピント来てないだけだったらねえ。もうちと条件のいいときに追試ですかね。描写的には色合いなどは好みの範疇、周辺などの評価は保留?
山蔭に日が落ちる間際になってそこそこ日が出てきました。この辺りはすべて横方向、シフトでの撮影。
ちゅうとこで時間切れ。午後に京都方の順光を拝めるのもここではほとんど望めませんねえ。
そうそう使う機会もないし67アダプターKはどうしましょうかねえ。これくらいの精度があるなら必要ないかもしれません。