普段撮らない場所の最たる場所が、晴れれば構造物の陰が掛かりまくる場所な訳ですが、そう言う場所にも美しいカーブを描く場所があります。京阪電鉄カーブ式会社と揶揄されるくらい川沿いの街道にある宿場町を丹念に繋いで敷かれた京阪の路線は、およそ高速鉄道を目指して敷設したものとは言えませんがそれだけにいろいろな表情を見せてくれる路線そのものに魅かれる方も多いのではないでしょうか。
勿論後年そのデメリットを解消するために様々な改良を加えてきた苦労は並大抵ではないと思いますが、それでもなおその特徴は顕著に残されています。あの複々線区間にも大きなカーブが何箇所もあり名撮影地となっていますが、アップダウンも目いっぱいな地平区間では見る楽しさも倍加する、と言うと運転をする苦労もあるのにと言われそうですが、やっぱりこれこそが京阪だと強く感じずにはいられません。
そう言う楽しさを自分の写真は十分に伝えられるだろうか、と言うのはさておき。
さて、橋本です。
またかと言っても駅の北、変電所の辺りの写真は初めてだったのでこれまた楽しいものでした。新旧二つの建物は対岸の阪急やJRからもよく見えるものです。今の季節、背割堤の桜とともにぼーっと眺めるのが通勤時のささやかな楽しみだったりもします。
ん、駅からではこちら側はこういう感じにしか撮れませんかね。いや、メインはこちらではないのでいいんです。
今日はダブルデッカーの最終日でもある訳で、やはり撮らずにはおれません。
カーブへ差し掛かる旧3000。そのバックには橋本変電所。
男山に沿ってカーブを描く線路。そして八幡市の駅まで駆け下り、木津川、宇治川のレベルまでまたまた駆け上がるなんとも効率の悪い線路の敷き方ではあります。でもこれが京阪。そのお陰と言うか、いかにもな門前町が今もそのままの風情で残されているとしたら、効率ばかり追い求めるのもどうなのかな、と思います。
いささか寂れ気味なのが気にはなりますが・・・。
晴れたらここでは撮らなかっただろうしそう考えると悪いことばかりでもない、のかな?
そろそろ晴れていれば日も傾く時間です。次の淀屋橋行きが走行写真の最後になりそうです。